<< Next Prev >> 2008年3月16日の集い

「キリストは、指導者の犯す罪のためにも死なれました」

ヨハネの福音書19:6-16

記: 西原智彦

捕縛されたキリストは、不当な裁判 ・・・

本日は栄光工業のご好意を頂いて、・・・

28分21秒 (6.5 MB)

捕縛されたキリストは、不当な裁判を6度受けます。1.アンナスの下で、2.大祭司カヤパの下で、3.サンヘドリンで、4.ピラトの下で、5.ヘロデの下で、そして再び6.ピラトの下で、です。最終的にキリストは、当時ユダヤ地方等を統治したピラトの裁判により、十字架刑が確定しました。使徒信条にも記されるピラトですが、使徒ヨハネは彼を、為政者の立場ゆえにキリストを磔刑に処した『苦渋の指導者』の姿に描きます。キリストはピラトのような指導的立場にある人が犯す罪のためにも死なれ、そのような罪からも救われる道を用意されるのです。

第一にキリストは、指導者が追従者の熱心さに根負けして犯す罪のためにも死なれました(19:6-8)。旧約聖書では、ダビデ家に生まれる救世主を神の子と呼び (詩2:7, 89:27)、イスラエル全体も神の子と呼ばれました(出エ4:22)。ですからキリストは律法の観点からも決して死に当たりません(ヨハ10:33-36参照)。ピラトも分かっていたのでしょうが、群集の混乱を収拾して満足させるために(マタ27:24,マコ15:15)、根負けして無実の方を有罪宣告したのです。

第二にキリストは、指導者が自らの分を踏み外す罪のためにも死なれました(19:9-12a)。たしかに為政者は神から統治権を授かっていますが(ロマ13:1,4)、神の御子を磔刑に処す権威を頂いているはずがありません。ピラトは大祭司らに煽られ、為政者の権威を越えて無実の方を有罪宣告したのです。

第三にキリストは、指導者が自身の上司を恐れて犯す罪のためにも死なれました(19:12b-16)。キリストを生かすことは、ローマ皇帝ティベリウスに背くことだ、と群集は上司の名を出してピラトを脅します。ピラトは上司・部下どちらからも脅され、無実の方を有罪宣告したのです。

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